トランプ当選から見る今後の世界。時代は内向きなナショナリズムへ。
トランプ氏が当選を確実にしました。
トランプ氏が当確 米大統領選 | 2016/11/9(水) 16:42 - Yahoo!ニュース
多くの人。特に日本人はこの人物にいい印象を抱いてはないのでは無いでしょう。
「俺はトランプ派だったから、嬉しい」とか言うつもりはありませんが、彼が大統領になることによって日本は新たな時代を迎えます。
ですがこれは、とてもポジティブに捉える事ができます。
次に来る、本当のグローバルな時代には必要不可欠な流れなのです。
さて、この記事では今後どのような事が起こるかを情報の断片から推察します。予め断っておきますが、人は未来を確実に予想することはできません。ここで語るのは、旅をして世界を見た結果、世界はこうなるべきだ。と私個人が思った思想から立てています。
そうかもね。くらいで見てくれると嬉しいです。
▼世界はナショナリズムへ
彼はかなり内向きな考えなんです。
つまり、アメリカLOVEなんです。
自分達だけを大事にしよう。という言い方がわかりやすいかもしれない。
それは、TTPからの撤退発言や海外派遣した軍の基地負担を当事国に求める発言からもわかるだろう。
じゃあ何故、政治経験の全くないトランプが当選したのか?めちゃくちゃシンプルな感情論で答えはでます。
今までのアメリカのほとんどは、政治経験の豊富な人やその家系に生まれた貴族的な階級の人々が政権を握ってきました。
ですが、そのほとんどが国民に対しての内向き政策より外交政策を優先させてきました。
アメリカの強さを外へアピールするために税金を使ってきた。と言っても良い。
これには、多くの国の国民が否定的である。
話してみるといい。アメリカ嫌いが多いのに日本人だけがびっくりするでしょう。
そんなアメリカをアメリカ人ですら嫌いな人がいるのだから。
その上、移民受け入れや企業誘致。激化を辿る競争社会。
旅の途中、アメリカの貧困地域に滞在していましたが、そこでボロボロになって足を引きずり仕事に行くアメリカ国民を目にした時に、この国の国民は使い捨てで、大事にされてないと思いました。
そして微かに漏れた、彼らの怒りを感じました。
大事にされてない国民が、今までの政権に求めるのはなんでしょう?それは、外ではなくアメリカ国民のための動きです。ほとんどの国民個人には、アメリカの国益とかはどうでもいい話なのです。
TTPはアメリカ国内での産業競争の激化を招きます。在外米軍はコストがかさみますし、国力を損ないます。圧力を与える以外にメリットがないんです。
では改善するためには?
外向きへの政策を否定し、内向きの政策を推奨する。疲弊した国力の回復。経済大国でいう回復。
それはシンプルに財政回復ですよね。お金の世界の最前線で戦ってきたトランプです。
お金に関しての知識や経験があるという事実は素人でも理解できます。
政治家系ではなくビジネスマン出身で、お金の問題にも精通している。
当然、国民は今までとは違う政治を期待して投票します。それが急な変化であってもそれをトランプに期待したんです。
だから当選した。理屈だけではなく、感情論としても当然の結果です。
そして、この結果はアメリカだけでなくヨーロッパや中東。我々アジアの日本の国民感情にも波及していくでしょう。いや、気付かないとダメなんです。
これからは、アメリカが押し付けた世界ではなくなる。が、それは皮肉にも世界に混乱を起こす。
時代は、ナショナリズム。
自分達を見つめ直す時代です。
そして自分達で、進むべき道を見つけないと生きて行けないのです。それは個人では無く、国家レベルも同じことです。
ここで、日本や世界がどう動いていくかを推察してみた。
日本はこう動く。
では今後の日本はどうでしょうか?
明治維新以降、日本はある種の独裁状態です。
明治維新で力をつけた権力者達が、そのまま国家を動かしてるからです。現政権の首相もその1人です。
ただ、別にこれ自体は日本にとっては悪くないんです。トランプ当選は実は日本にとっては一切ダメージはないんです。
それどころか、遂に本当の意味で日本の主権を取り返す事ができる可能性があるんです。
アメリカとの同盟が揺らぐ中で、間違いなく日本は独立路線を走るでしょう。
・集団的自衛権は権力でどうにでもなります。
というか、独立するのに必要不可欠。権力は無理矢理行使できるから権力として存在するんです。
・ロシアとの同盟、もしくは関係が強化される。
中国への牽制強化の他。大国との関係向上。今世界で力強い影響を持つのは、ロシアと中国。
今後はロシア語が重宝されるでしょう。
・TTP
口上は、残念なふりをしているが正直これで良かったと国家は思っているし、我々日本国民は喜ぶべきだ。
今の日本の国民レベルでは、グローバルな競争に勝てない。勝つためには自立できる国力がいる。強みを得るために、日本国による支援の下、各産業の生産力の向上を行うでしょう。
独立には、国力の向上が必要不可欠。既得権益が侵されない範囲で国内のあらゆる分野への投資が行われる。あなたのためではなく国力のためだ。結果的に、日本の技術は世界的なレベルの地位を取り戻す可能性がある。
今までは、アメリカとの関係維持のため日本国内への投資をしなかった。重機、兵器。IT技術や産業。だからたくさん海外から日本へ流入した。多く目にしただろう?それは結果的にアメリカが富むからだ。
一時的に、日本人。特に若い時代の人はグローバルな競争激化を間逃れる。それは2020年まで。猶予がある。日本思考の人はラッキーだと思う。いずれ来るグローバル化に対する準備ができるんだから。
全ては、日本の未来の若い世代。
彼ら彼女らが、未来の自分。そして我々が住む国家に対してどう意識するかによって左右される。
対処というより、次の若い世代は上手くこの流れに乗るべきだ。
その他の地域
・ヨーロッパが動く。
具体的には、移民に対して厳しい政策がさらに打ち出される可能性がある。
EU離脱をしたイギリスの動きに沿ってそうなるだろう。さらに、今後トランプがEUとの関係をそうするかわからないが、アメリカへ寄る必要がなくなりつつあることに間違いはない。何故なら、アメリカがそれを望まないからだ。
シリアやIS掃討に介入しており、国際情勢上の責任があるので移民を受け入れた節があり、その影響でISによるテロが起きた。
テロリストの侵入経路が移民に紛れてとなるともうこれは、移民受け入れを拒否するしかない。
ドイツらへんが、離脱をするかほのめかすのではないだろうか?元々、自立的な国であるが敗戦後の政策の影響でながらく国際的な圧力の下、身動きが取れなかった。アメリカも影響しているだろう。国民も、少しだが世間や未来に悲観的な空気も見え隠れする。もちろん一部の人ではあったが。
元々ヨーロッパ自体、各国の自立や自意識が強い性質がある。火種は充分ある。
移民達がどう動くか。
結果的に国に帰還できる状態が生まれる。後述するが、シリアは停戦状態に入る。
アメリカも、EU諸国も移民へ厳しいので帰還の援助は外交上の見え方を意識して少し負担するだろう。
その時、ドイツが負担する額は多い。
・中東は、シリアが動く。
もし、トランプが公約通りの動きをするなら、アメリカは兵を引くだろう。戦費がかさむのをトランプは好まないからだ。
そうするとシリアは停戦になり、事実上ロシアの勝利。と言いたいところだが、トランプは間違いなく親露派。勝利宣言はお預けか。
ISは領土縮小で落ち着く可能性がある。
アメリカ主導の戦争なので、軍を引けば連合軍は引かざるおえない。
トランプがイスラエルとの関係をどうしていくかはわからないが、イスラエルとイラン。火種が燃えるかもしれない。個人的にはやめて欲しいが。
・アフリカは、どうか。
国内でのIT系の技術の発展、そこからの経済発展する国が多くなり貧困国というイメージは過去のものになるでしょう。
中華系の投資が、あらゆる分野の活動を後押しする。アメリカの移民労働者をもし制限や追い出すなどと言えば、アフリカの発展は早くなる。投資が増えれば、当然お金が回る。
お金が回り、経済が回れば当然国民の生活も口上する。この過程に、賃金の上昇がある。
そうすると、アメリカで台頭しつつあるITプログラマーや技術者などは、わざわざリスクを負って国を越える必要がなくなる。
ただでさえ、クラウドシステムで仕事が得れる時代だ。今は賃金が悪いが、それも無くなれば自国を出なくて良いのだ。当然自国かた出ないだろう。
・アジアはどうだろう。
朝鮮半島が興味深い。南北共に揺れているからだ。トランプは北朝鮮へのアプローチを公言し検討している。
今まで韓国との関係を強調していたが、パク政権が揺れた今、トランプがどう出るかはわからない。
南北統一へ進むかはしばらくは膠着したままだろう。
フィリピンは、言わずもがな。
すでに独立路線を進んでいる。
中国は、ロシアがアメリカとどういう関係を結ぶかで動きが変わる。どちらにせよ、覇権国家を目指すのだろう。
アメリカは、反中で間違いないだろう。
トランプの中華資本を敵視した発言が真実なら、密接になることは少ない。
インドは、近年経済発展が著しいがアメリカに移民政策によってはこれがさらに後押しされる。
ただし、貧富の差は激化するので、カースト制が邪魔をしなければ、火種が爆発する可能性もある。
他は、特に目立った動きはないとおもう
最後に
我々は、今一度問わなければならない。
今まではアメリカ台頭の時代が続いた。それが終わりを告げる。
過度に進めたグローバル化は、国家を疲弊させたことは間違いない。
もし国家という組織形態が続くなら、国家は地球上でどんな役割を担うべきなのか?
ということを問わなければならない。
地球国アジア州,日本市では何をできるのか?どんな役割なのか?
という考え方だ。
それを担うのは、国民だ。
一方で、このナショナリズム時代の次の時代。
新たなグローバルな時代では、国家という組織の必要の是非も問われる。
はたして、国家は必要なのか?
個人や、民間的な集団ではダメなのか?
そうなると、国境はいよいよなくなる。
この考えや傾向は
宇宙開発が進むにつれて深まるだろう。
若い世代は、特に考える必要がある。
その時代は、もうすぐそこまで来ているのだ。
保田パトリック
(Patrick Ilano Yasuda)